古林形成外科-札幌院

医療コラム

首の後ろにコリコリしたしこりがある|考えられる病気と受診すべき診療科を解説

首の後ろを触った時に、

「コリコリしたしこりがある」
「いつの間にか首の後ろにできものができていた」
「動くけど大丈夫なのか心配」

と不安になる方は少なくありません。

首の後ろは、リンパ節、皮膚、皮下脂肪、筋肉など様々な組織が存在しているため、しこりの原因も多岐にわたり、粉瘤やリンパ節腫脹など良性の病変が多い一方で、まれに精密検査が必要な病気が隠れていることもあります。

この記事では、首の後ろにできるコリコリしたしこりの原因や受診すべき診療科、治療方法について形成外科医の視点から詳しく解説します。

首の後ろのコリコリしたしこりで疑われる病気

首の後ろにできるしこりは、皮膚由来のものからリンパ節の腫れまで様々です。見た目だけで診断することは難しく、触診や超音波検査などが必要になる場合もあります。

粉瘤

粉瘤(ふんりゅう)は首の後ろに非常によくできる良性腫瘍です。皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に角質や皮脂が蓄積することで発生します。

特徴として、

  • 中央に黒い点(開口部)が見える
  • コリコリしたしこりとして触れる
  • ゆっくり大きくなる
  • 炎症を起こすと赤く腫れて痛む

といった症状があります。首の後ろは汗や摩擦が多いため、粉瘤が炎症を起こしやすい部位でもあります。

リンパ節腫脹・リンパ腫

首には多数のリンパ節が存在しています。風邪や扁桃炎などの感染症でもリンパ節は腫れるため、しこり=悪性腫瘍というわけではありません。

しかし、

  • 数週間以上続く
  • 徐々に大きくなる
  • 複数箇所に腫れがある
  • 発熱や体重減少を伴う

場合にはリンパ腫などの血液疾患も鑑別が必要になります。

脂肪腫

脂肪腫は脂肪細胞から発生する良性腫瘍です。

特徴として、

  • 柔らかい
  • 比較的動く
  • 痛みが少ない
  • 年単位でゆっくり大きくなる

ことが多くあります。粉瘤と異なり皮膚との癒着が少なく、開口部もありません。大きくなると見た目が気になるため摘出を希望される方も多くいらっしゃいます。

首の後ろのコリコリしたしこりは何科に行くべきか

しこりの原因によって適した診療科は異なります。

皮膚由来のしこり(粉瘤・脂肪腫など)の場合

皮膚や皮下組織にできた粉瘤や脂肪腫であれば、形成外科が診療対象になります。

ただし、感染性粉瘤などの炎症を抑えるための軟膏処置や内服治療は皮膚科に、摘出手術まで考える場合は形成外科が対応しやすいことが多くあります。

リンパ節の腫れが疑われる場合

リンパ節腫脹が疑われる場合は、耳鼻咽喉科や総合内科、血液内科での精査が必要になる場合があります。

特に発熱や全身症状を伴う場合は早めの受診が望ましいでしょう。

判断がつかない場合は形成外科がおすすめ

実際には、

「粉瘤だと思っていたらリンパ節だった」
「リンパ節だと思っていたら脂肪腫だった」

ということも珍しくありません。

形成外科では皮膚・皮下腫瘍を幅広く診察できるため、どこを受診すべきか迷う場合の窓口としても適しています。

当院の首の後ろのコリコリしたしこりの治療方法

診察により粉瘤と診断された場合は、状態に応じて治療方法を選択します。

くり抜き法

小さな穴から粉瘤の内容物と袋を摘出する方法です。小さな傷で治療が可能で、縫合が少なく、術後の傷跡が目立ちにくい特徴があります。比較的小さな粉瘤に適しています。

切開法

粉瘤が大きい場合や炎症を繰り返している場合には切開法を選択します。しっかりと視野を確保しながら袋ごと摘出できるため再発リスクを抑えやすい方法です。

保険適用|首の後ろのコリコリしたしこりの手術料金

粉瘤や脂肪腫などの良性腫瘍は、健康保険適用で手術可能な場合がほとんどです。費用は、大きさや部位、検査の有無によって変動しますが、多くの場合は保険診療で数千円から大きくても2万円以下で治療を受けることができます。

Q&A

首の後ろのリンパの腫れですが、2週間ほど前に一度38度を超える熱が出てそのあとは微熱がでたりひいたりを繰り返しています。悪い腫瘍の可能性はあるのでしょうか?

感染症による反応性リンパ節腫脹の可能性があります。

ただし、微熱が長期間続いたり、リンパ節が大きくなったり、複数箇所に腫れがある場合は詳しい検査が必要になることがあります。その様な症状を併発している場合は医療機関で診察を受けることをおすすめします。

首(右側の顎と首の中間あたり)に固めのコリコリした動きの悪いしこりがあります。ネットの記事を見ると悪性等怖い情報があり不安です。良性でもしこりが固い場合はあるのでしょうか?

あります。粉瘤や石灰化を伴う良性病変でも硬く触れることがあります。一方で、硬さだけで良性・悪性を判断することはできません。大きさや経過、超音波検査などを総合して評価する必要があります。

押しても痛みのないしこりが首の後ろにあります。皮膚科では手術ができないと言われたのですが、皮膚科で対応しているような内容は形成外科でも診てもらえるのでしょうか?

もちろん可能です。

形成外科では、粉瘤、脂肪腫を含めた様々な皮膚腫瘍の診断から摘出手術まで対応しています。皮膚科で経過観察と言われた場合でも、摘出を希望される際は形成外科へご相談ください。

まとめ

首の後ろのコリコリしたしこりは、粉瘤、リンパ節腫脹、脂肪腫などが原因として考えられます。

多くは良性ですが、大きくなったり、長期間続いたり、発熱を伴う場合には注意が必要です。

当院では首の後ろのしこりに対して診断から日帰り手術まで対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

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北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック 札幌院 院長 荻野 航太

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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