古林形成外科-札幌院

医療コラム

当院で受けられる日帰り粉瘤手術のメリットと手術の流れ

粉瘤は、形成外科専門の当院にて、医療保険を適用した日帰り手術で治療が可能です。手術は通常30分以内で完了し、経験豊富な医師が見た目にも配慮した丁寧な縫合を行うため、傷跡も目立ちにくく安心です。忙しい方でも通院の負担を最小限に抑えて、安心して治療を受けていただけます。

当院で受けられる粉瘤日帰り手術のメリット

綺麗な切開・縫合が得意な形成外科専門医クリニック

当院では形成外科専門医がすべての粉瘤手術を担当しています。形成外科の手術は「機能だけでなく見た目も美しく整える」ことを目的としており、当院でもできる限り傷跡が残らないように切開位置や縫合の方法に配慮した治療を行っています。

特に顔や首、耳のまわりなど露出が多く傷跡が気になりやすい露出部の粉瘤は形成外科の専門性が高く、皮膚科や一般的な外科処置では切り方も異なり、使う糸も太いため目立つ傷が残ることも少なくありません。

形成外科にはRSTL(rilax skin tension line)やエステティックユニットという概念があり、顔の手術をする際にRSTLに平行に切開すれば傷がシワに一致しやすく、エステティックユニットに傷を合わせると目立ちにくいなどのルールがあります。当院では見た目にも配慮した自然な仕上がりを重視し、美容外科的な視点も取り入れた丁寧な手術で治療後の満足度を高めています。

粉瘤の場所や大きさによって最適な切開法は異なりますので、「できるだけ綺麗に治したい」というご希望がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

入院不要で短時間で終わる

当院の粉瘤手術は入院の必要がなく、通常15~30分ほどの短時間で完了します。治療は局所麻酔を使用して痛みをしっかりコントロールしながら行うため、手術中の不安も最小限に抑えられます。

術後はすぐにご帰宅いただけるため、お仕事や家事、育児などで忙しい方にもぴったりです。また、術後の安静も必要最低限で済むケースが多く、翌日から普段通りの生活ができることも珍しくありません。

「通院に何日もかかるのは困る」「時間をかけずに治したい」といった方にも、効率的かつ負担の少ない治療法としておすすめできるのが、当院の粉瘤日帰り手術です。

医療保険適用で金銭的負担少ない

粉瘤の手術は健康保険が適用される医療行為のため、自己負担は原則3割で受けていただけます。診察・手術・薬の処方など、すべて保険診療の範囲内で対応可能です。

粉瘤は「良性腫瘍」という医学的な疾患であり、美容目的の治療とは異なりますが、当院では見た目にも配慮しながら、保険診療として治療を受けられるのが大きなメリットです。

部位や大きさによって費用に差はありますが、多くの場合1万円未満で済むケースがほとんどで、費用の面でもご相談しやすい治療です。「費用が心配でなかなか受診できない」という方も、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

粉瘤日帰り手術の手順とかかる時間


当院では、以下の流れで手術を行います。

  • 診察
  • 局所麻酔
  • 切開
  • 抜き取る
  • 最終チェック
  • 縫合
①診察


まずは、粉瘤の大きさ・位置・硬さ・炎症の有無などを総合的に診察し、手術が可能な状態かどうかを判断します。粉瘤は一見ニキビや脂肪の塊と見分けがつきにくい場合もあるため、視診・触診に加え内部の状況を確認するためのエコー(超音波診断)を行い手術方法を慎重に見極めます。
②局所麻酔

手術時の痛みを抑えるために、粉瘤の周囲に局所麻酔を丁寧に注射します。注射は普段保険診療で使用する針と比べると極細の針を使用するので注射自体はチクッとした痛みがある程度です。歯医者さんで治療をした事がある方はそれに近い痛みだと思ってください。

しかし、部位によっては局所麻酔でも非常に強い痛みがあり、何度も針を刺すのに大きなストレスがかかる場合があります。たとえば鼻や口周りはその代表例で、部位によっては神経ブロック麻酔が有用です。眼窩下神経という頬周囲全体の痛覚を司る神経に直接麻酔をする事で鼻などの痛みの強い部位の注射がほぼ無痛で行え、手術中も無痛で受ける事が可能となります。
③切開

粉瘤を取り除くために、皮膚の上から小さな切開を加えます。当院では、形成外科の技術を活かし、できるだけ目立たず、術後の傷跡がきれいに治るように紡錘型に皮膚切除を行って手術をします。

切開の方向や長さは、粉瘤の大きさや皮膚のしわの流れ(RSTL)に合わせて調整することで、術後の見た目にも配慮した自然な仕上がりを目指します。
また、くり抜き法により小さな傷から内容物を取り出し術後の負担を少なくする方法も採用しています。
特に顔や首など、傷跡が気になりやすい部位では、より丁寧なデザインが求められます。

また、将来的な再発を防ぐためにも、必要最小限でありながらも十分に粉瘤の内容物を取り出せる位置・大きさを見極めた切開を行うことが重要です。
④抜き取る

切開後は、粉瘤の中にある皮脂のような内容物と、それを包んでいる袋状の膜(嚢胞)をまとめて丁寧に取り除きます。この嚢胞が皮膚の下に残ってしまうと、再発の原因となるため、完全に摘出することが非常に重要です。
形成外科では、見た目に配慮しながらも確実に粉瘤全体を取り出す技術が求められます。特に粉瘤が皮膚の奥深くに入り込んでいる場合や、周囲の組織と癒着している場合には、繊細な操作が必要となるため、専門的な知識と経験が重要です。

当院では、再発リスクを抑えるための工夫を行いながら、可能な限り皮膚へのダメージを抑えて嚢胞を抜き取る処置を心がけています。
⑤最終チェック

粉瘤を摘出したあとは、皮膚の下に嚢胞や内容物が残っていないかを丁寧に確認します。取り残しがあると、数ヶ月~数年後に再発する可能性があるため、この最終チェックは非常に重要な工程です。

傷の奥までしっかり確認し、周囲の組織との癒着がないか、取り残しの破片が残っていないかを目視と触診で慎重に判断します。また生理食塩水で念入りに洗浄を行い、感染や炎症のリスクを最小限に抑えた状態で縫合に進みます。
この段階までを丁寧に行うことで、再発やトラブルのない、安全で確実な手術を実現しています。
⑥縫合

粉瘤の摘出と最終チェックが完了したら、切開した皮膚を丁寧に縫合して手術は終了となります。当院では、形成外科ならではの繊細な縫合技術を活かし、傷跡ができるだけ目立たないよう配慮した縫い方を心がけています。
部位や皮膚の状態に応じて、糸の種類や縫い方を調整し、美容面にも配慮した仕上がりを追求します。顔や首などの露出部では、特に皮膚の張力や自然なシワの流れに合わせた縫合を行うことで、術後の見た目にも満足いただけるよう努めています。
必要に応じて、1週間前後での抜糸のために再診をお願いしています。再診時には傷の治り具合を確認し、今後のケアや注意点も丁寧にご説明しますので、安心してご来院ください。

粉瘤日帰り手術の費用

粉瘤の手術費用は、粉瘤の大きさやできている部位、処置の難易度によって決められた点数があります。当院では健康保険が適用されるため、自己負担は原則3割となり、大まかに

2cm未満の粉瘤だと5000円前後

3.4cmを超える粉瘤だと12000円前後

と考えておけば問題無いと思います。

診察料や処方された薬代、再診時の抜糸費用などが別途かかる場合もありますが、自費診療と比べて大幅に費用を抑えて治療を受けられるのが大きなメリットです。

露出部(顔・首など)

切除した粉瘤の直径の合計3割負担1割負担別途費用
2cm未満5,000~6,000円程度2,000円程度診察料・処方料
1,000円程度

検査費用
1,000円程度

病理検査費用
3,000円程度
2cm~4cm11,000~12,000円程度4,000円程度
4cm以上13,000~14,000円程度4,500円程度

顔や首といった露出部にできた粉瘤の手術費用は、健康保険適用(3割負担)で約6,000~9,000円程度となります。これらの部位は見た目への配慮が特に求められるため、形成外科的な縫合技術を用いて、できるだけ傷跡が目立たないように処置を行います。

また、皮膚が薄くデリケートな部位であるため、処置にかかる手間やリスクも考慮された料金設定となっています。

露出部以外(背中・お腹・腕など)

切除した粉瘤の直径の合計3割負担1割負担別途費用
3cm未満4,000~5,000円程度2,000円程度診察料・処方料
1,000円程度

検査費用
1,000円程度

病理検査費用
3,000円程度
3cm〜6cm未満10,000~11,000円程度3,500円程度
6cm~12cm12,000~14,000円程度4,500円程度
12cm以上25,000円程度8,000円程度

背中・お腹・腕・脚などの衣服で隠れる部位にできた粉瘤の手術費用は、約5,000~7,000円程度が目安です。比較的皮膚が厚く、縫合部の緊張が少ないため、露出部よりも費用を抑えて治療を受けられるケースが多くなります。

それでも、粉瘤が深い場所にある場合や、大きさが大きい場合には、多少費用が前後する可能性もありますので、詳細は診察時にご説明いたします。

※初診料・麻酔・薬代などは別途かかる場合があります。

当院の粉瘤手術の全ての費用>>

粉瘤日帰り手術でよくある質問

粉瘤はクリニックにて当日手術できますか?

はい。診察の結果、炎症がなければ当日中に手術可能です。ご予約時に「当日手術希望」とお伝えください。

粉瘤手術次の日は仕事できますか?

多くの方は翌日から通常の生活が可能です。激しい運動や力仕事を避けていただければ、デスクワークなどは問題ありません。

粉瘤手術後お風呂はいつから入れますか?

基本的には翌日からシャワーが可能ですが、湯船につかるのは医師の指示に従ってください。患部は濡らさないよう注意が必要です。

まとめ

粉瘤は一見無害に見えても、放置すると徐々に大きくなったり、炎症や感染を起こして痛みや腫れを引き起こすことがあります。ひどい場合には膿がたまって破裂し、傷あとが残ってしまうこともあるため、早めの診察と適切な処置が大切です。

当院では、形成外科専門医が在籍しており、保険適用での粉瘤日帰り手術に対応しています。見た目に配慮した丁寧な切開・縫合を行うため、術後の傷跡が気になる方にも安心してご相談いただけます。

「なんとなくしこりがあるけど、粉瘤かどうか分からない」「手術が不安」といった方も、まずは一度ご来院ください。診察で状態を確認し、あなたに合った治療方法をご提案いたします。

この記事を書いた人

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北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、眼瞼下垂、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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