古林形成外科-札幌院

医療コラム

意外と知らない!粉瘤ができやすい人の特徴・生活習慣・共通点

粉瘤(アテローム)は以下に当てはまる方が特にできやすく、発症するリスクが高いです。

  • 脂性肌の方や毛穴の詰まりやすい体質
  • 皮脂分泌の多い方
  • 摩擦や物理的刺激が多い生活環境にある人

また、粉瘤の家族歴がある、異常なほど多発する、何度も繰り返すなどの方は、皮膚の構造的な要因や遺伝的な体質が影響していることも多くあります。

この記事では、粉瘤ができやすい人の特徴を詳しく解説するとともに、できやすい部位や原因、セルフチェックのポイント、そして当院での治療方法についてもご紹介します。

粉瘤が出来やすい人に共通する特徴・体質

  • 遺伝的要因と体質の関係
  • 生活習慣や環境の影響
  • 肌のケア不足や皮脂分泌の乱れ

順に見ていきましょう。

遺伝的要因と体質の関係

粉瘤(アテローム)は、遺伝的な要因が大きく関与していると考えられており、家族や親族に粉瘤ができやすい人がいる場合、自分自身も粉瘤が繰り返しできる可能性が高くなります。

これは、

皮膚の構造や毛穴の形状、皮脂分泌の傾向が遺伝によって似るためです。

また、脂性肌(オイリースキン)の方や、皮脂腺が活発な体質の方は、毛穴が詰まりやすく古くなった角質や皮脂が皮膚の下にたまりやすくなります。この状態が続くと、毛穴の奥で袋状の構造が形成され、そこに老廃物が溜まり、粉瘤へと進行するリスクが高まります。

特に、思春期以降やホルモンバランスの乱れによって皮脂分泌が過剰になりやすい方、汗をかきやすい体質の方などは、体質的に粉瘤ができやすい土壌が整っているとも言えるでしょう。

一見すると「たまたま繰り返しできている」ように見えても、体質そのものに原因があるケースも少なくありません。

生活習慣や環境の影響

粉瘤は体質だけでなく、日々の生活習慣や身の回りの環境が大きく関係していることもあります。

特に、皮膚に慢性的な負担がかかっている状態が続くと、毛穴が詰まりやすくなり、

粉瘤ができるきっかけになります。

例えば以下のような生活習慣や環境要因を繰り返すと粉瘤のリスクを高めてしまいます。

慢性的なストレス

ストレスの蓄積により自律神経やホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌が増えたり、皮膚のターンオーバーが乱れたりすることがあり、粉瘤の発生につながります。

睡眠不足や不規則な生活

睡眠が足りないと肌の修復機能が低下し、毛穴が詰まりやすくなります。夜型生活が続く人は要注意です。

偏った食生活や栄養不足

油っこい食事や糖質中心の食生活も、皮脂の過剰分泌や炎症の原因になります。また、ビタミン不足は皮膚の健康維持に悪影響を及ぼします。

紫外線、摩擦、衣類の刺激

日焼けや洋服の擦れ、締めつけなど、物理的な刺激が繰り返されると皮膚に小さな傷や炎症が起き、それがきっかけで粉瘤ができることもあります。

このように、肌に慢性的なダメージや負担がかかる環境にいることは、知らず知らずのうちに粉瘤の原因を作っている場合があります。粉瘤を繰り返す方は、生活習慣を見直すことも予防への第一歩です。

肌のケア不足や皮脂分泌の乱れ

粉瘤は、日々のスキンケア不足や間違った洗浄習慣によっても発生しやすくなります。

とくに洗顔やボディケアを怠ると、毛穴に皮脂や古い角質が溜まりやすくなり、それが毛穴の奥に閉じ込められて粉瘤のもとになります。

一方で、洗いすぎやゴシゴシと強くこするようなケアも肌にとっては逆効果です。肌表面のバリア機能が壊れると、乾燥や炎症を引き起こし、皮膚を守ろうと皮脂が過剰に分泌されるようになります。この皮脂の過剰分泌が毛穴詰まりを誘発し、結果として粉瘤が形成されることがあります。

また、クレンジング剤やボディソープのすすぎ残し、長時間のメイク放置、入浴後の保湿をしない習慣なども、毛穴環境を悪化させ、粉瘤のリスクを高める原因になります。

粉瘤を予防するためには、「洗いすぎず、洗わなさすぎず」の適切なケアバランスが重要です。肌質に合ったケアを心がけることで、粉瘤の予防にもつながります。

まとめ

粉瘤は、遺伝や体質、生活環境の影響を受けやすい皮膚疾患です。一見するとただのニキビや脂肪の塊に見えることもありますが、自然に治ることはなく、放置すれば炎症や感染を引き起こすリスクがあります。

特に粉瘤ができやすい部位や、繰り返す原因を理解しておくことで、早期発見・早期治療が可能となり、傷跡や再発のリスクも抑えることができます。

「もしかして粉瘤かも…」と思ったときは、自己処理せずに、専門の医師に相談することが大切です。ご自身で潰したり放置したりすると悪化を招く恐れがあります。

当クリニックでは、粉瘤の診察から日帰り手術、アフターケアまで一貫して対応しており、患者様の状態やお悩みに合わせた治療を提供しています。

初めての方でも安心してご来院いただけるよう、丁寧な説明と迅速な処置を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

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北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック 札幌院 院長 荻野 航太

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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