古林形成外科-札幌院

医療コラム

いぼ除去は保険でできる?手術方法・費用・術後ケアまで詳しく解説

「皮膚にできたいぼ、ずっと気になっているけれど、保険で治療できるの?」

「レーザーと切除、どう違うの?」

「自費だと高額になりそうで不安」

当院では、形成外科専門医によるいぼの診察・手術を行っており、保険適用での除去にも対応しています。

この記事では、いぼ除去の保険適用条件、選べる治療法、費用の目安、術後のアフターケアまでを総合的に解説します。

保険が使えるいぼ除去・使えないいぼ除去の違い

まず前提として、「いぼ除去=すべて自費」ではありません。

医療的な必要性があると判断されれば、いぼ除去は保険適用で行えます。

保険適用となる主なケース

以下に該当する場合、保険診療での除去が可能です。

悪性腫瘍の可能性がある場合

色が不均一、急に大きくなった、出血・かさぶたがあるなど、基底細胞癌などの鑑別が必要なケースでは、診断目的での手術が保険適用になります。

生活動作に支障をきたしている場合

指先のいぼが仕事や家事に支障を出している、衣類と擦れて痛む、毎回引っかかって出血する…といった機能的・衛生的な問題がある場合は、治療目的として保険が使えます。

医師が医学的に除去を勧める場合

たとえば足底部のいぼ(ウイルス性疣贅)が歩行時に痛む、感染源になっている、繰り返す炎症を伴う、など再発や感染のリスクが高い場合も、医療的治療として保険対象となります。

美容目的のいぼ除去は保険適用外

一方、以下のようなケースは自由診療(自費診療)扱いになります。

  • 顔や首の小さないぼを、審美目的で取りたい
  • 目立つ部位にあるが、痛みや機能的支障がない
  • 「加齢によるいぼ(脂漏性角化症)」を見た目で取りたい

当院のいぼ除去の治療法

いぼには種類が複数あり、部位・大きさ・深さによって治療法が変わります。当院で対応している主な方法は以下の通りです。

切除手術【保険診療】

当院では、保険適用でのいぼ除去は「メスによる切除」が基本です。局所麻酔のうえ、いぼを根元から取り除き、必要に応じて縫合(切縫法)を行います。

この方法は、いぼの根が深く、再発しやすいタイプに有効で、取り残しなく確実に除去できるのがメリットです。手術は10〜20分程度で終わり、日帰りでの対応が可能です。

CO2レーザー【自由診療】

皮膚表面に突出した小さいいぼ(スキンタッグ・アクロコルドンなど)は、炭酸ガスレーザーで焼灼する方法もあります。短時間で終わり、縫合も不要ですが、保険適用外のため費用は全額自費となります。

見た目を重視する方、短時間での処置をご希望の方には適しています。

液体窒素療法(冷凍凝固)【保険診療】

特にウイルス性のいぼ(尋常性疣贅)に対しては、皮膚科で行う様な液体窒素による冷凍凝固も有効です。保険診療で対応可能ですが、1回で取りきれないことが多く、数回の通院が必要となる場合があります。当院では治療を一回で終了できる様、切除手術のみで対応しております。

薬物療法(補助的治療)

いぼの種類や体質によっては、塗り薬や貼付薬を補助的に使用することもあります。これも保険適用内で処方できますが、完全に取り除くには手術やレーザーとの併用が必要です。

いぼ除去の保険適用時の費用について

保険診療でいぼ除去を行った場合、自己負担額は通常3割で、以下が目安となります。

  • 露出部(顔・首・手など):5,000〜9,000円程度
  • 非露出部(お尻・背中・脚など):3,000〜6,000円程度

これには手術料・診察料・薬剤費・病理検査費が含まれることがあります。

自由診療(CO2レーザー)をご希望の場合は、いぼの大きさや個数に応じてクリニック規定の料金に準じて治療を行います。

いぼ除去の術後のアフターケア

いぼ除去後の傷をきれいに保つためには、術後のケアがとても重要です。

  • シャワーは翌日からOK、石けんで軽く洗って軟膏+ガーゼで保護
  • 抜糸が必要な場合は、術後5〜10日程度で来院(切縫法の場合)
  • 傷あとを目立たせないため、3ヶ月程度の紫外線対策(テープや日焼け止め)が重要
  • 赤みや盛り上がりが気になる場合は、再診や追加治療(塗り薬、レーザーなど)を検討します

術後に痛みや出血、発熱など異常があった場合は、すぐにご相談ください。

まとめ|いぼ除去は「医学的な理由」があれば保険で可能です

いぼ除去は、見た目だけでなく、痛み・出血・感染などのトラブルを未然に防ぐための重要な治療です。

  • 悪性の可能性があるいぼ
  • 日常生活に支障をきたすいぼ
  • 再発や感染のリスクがあると医師が判断した場合

これらのケースでは、保険診療で適切な治療が受けられます。

当院では、形成外科専門医が一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法をご提案し、見た目や仕上がりにもこだわった丁寧な処置を行っています。

まずはお気軽に診察へお越しください。状態を見たうえで、保険の適用可否、最適な治療法、費用、回復までの流れを丁寧にご説明いたします。

この記事を書いた人

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北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック 札幌院 院長 荻野 航太

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

北海道皮膚のできものと粉瘤クリニック古林形成外科 札幌院では、皮膚疾患を専門とする日本形成外科学会認定の形成外科専門医が診療を担当しています。当院では、粉瘤、脂肪腫、耳垂裂などの疾患に対応した日帰り手術をはじめ、形成外科全般の診療を行っています。

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